自閉症や発達障害のある子どもとの長距離移動。
「新幹線に3時間も乗っていられるかな……」
そんな不安を感じているママも多いのではないでしょうか。
- 途中でパニックになったらどうしよう
- 奇声や癇癪が出たら周りの目が気になる
- 長時間じっと座っていられる?
- 飽きて走り回ったらどうしよう
- 周りの人に注意されたらどうしよう
私も、息子と初めて長距離移動をした頃は本当に不安でした。
でも我が家は、これまで青森→東京の新幹線約3時間移動を何度も経験しています。
さらに年末には、
青森 → 東京 → 熱海・伊豆
と、東京からさらに約1時間新幹線に乗る旅行も経験しました。
もちろん、毎回スムーズにいくわけではありません。
それでも何度か乗る中で、
「これは持っていってよかった」
と思うものが少しずつ分かってきました。
この記事では、自閉症・知的障害・多動のある息子と実際に新幹線移動をして、準備してよかった持ち物9選を紹介します。
また、実際の3時間の過ごし方や、1歳半〜2歳の頃に大変だった新幹線移動についても、我が家の体験をそのままお伝えします。
この記事はこんな人におすすめ
- 自閉症・発達障害の子どもと新幹線に乗る予定がある
- 3時間以上の長距離移動が不安
- 新幹線に何を持っていけばいいか知りたい
- 車内でパニックや癇癪が起きたときが心配
- 発達障害の子どもとの移動のリアルな体験談を知りたい
結論|「3時間ずっと座る」を目標にしなくていい
何度か息子と新幹線に乗ってきて、私が一番感じているのは、
「3時間ずっと大人しく座っていること」を目標にしなくてもいい
ということです。
大人でも3時間ずっと同じ場所に座っているのは疲れます。
多動があったり、長時間同じ場所にいることが苦手だったりする子なら、なおさらです。
我が家は、
「最後まで完璧に座っている」
ではなく、
「できるだけ崩れないように準備して、崩れたら立て直しながら目的地まで行く」
くらいに考えています。
だから、タブレットもお菓子もおもちゃも持っていきます。
普段なら控えていることも、新幹線では特別ルール。
とにかく、
親子ともに無事に目的地へ着くことが最優先。
これが我が家の考え方です。
我が家の新幹線移動|青森→東京約3時間
今回紹介するのは、我が家が実際に経験してきた新幹線移動についてです。
移動距離
青森 → 東京:約3時間
さらに旅行では、
東京 → 熱海・伊豆:約1時間
と、長時間の移動になりました。
息子の特性は、
- 自閉症
- 中度知的障がい
- 多動あり
- 言葉なし
- コミュニケーションがほぼできない
- 奇声がある
- 癇癪が強い
- 自傷行為がある
- かなりの偏食
という感じです。
もちろん、公共交通機関での移動が毎回スムーズなタイプではありません。
それでも、準備をしながら何度も新幹線移動を経験してきました。
自閉症の子どもとの新幹線で準備してよかった持ち物9選
ここからは、実際に我が家が持っていって「助かった」と感じたものを紹介します。
①タブレット|我が家の「最後の切り札」
これは、我が家のマストアイテムです。
普段はあまり長時間見せないようにしていますが、
新幹線ではYouTube解禁。
- ぐずったとき
- 飽きてきたとき
- どうにもならなくなったとき
に使います。
「普段から動画を見せすぎたくない」と思う気持ちもありますよね。
私もそうです。
でも、公共交通機関での長距離移動では、
「今日は特別ルール」
と割り切っています。
3時間を乗り切るために使えるものは、使っていい。
私はそう考えています。
ここでのポイント
最初からずっと動画を見せるというより、
「困ったときに使える切り札」として残しておく
と、我が家では助けられる場面が多かったです。
※動画を利用する場合は、乗車前に必要な動画を確認しておくと安心です。
②おやつ|かなり多めに持っていく
息子はかなりの偏食があります。
そのため我が家では、
ご飯代わりになるくらいのおやつ
を持っていきます。
理由はもちろん、食べるためだけではありません。
時間つぶしにもなるからです。
- 食べる
- 少し休憩する
- また食べる
この繰り返しで、意外と時間をつなげられます。
また、ぐずりそうなタイミングで好きなおやつを出して、気持ちを切り替えることもあります。
発達障害の子どもとの旅行では、「ちゃんとした食事をさせなきゃ」と頑張りすぎるより、
食べられるものを確保しておく
ことも大切だと感じています。
③好きなおもちゃ|「好き」は強い味方
暇つぶし用に、
- トミカ
- 小さいおもちゃ
- お気に入りのおもちゃ
を持っていきます。
息子はトミカやプラレールなど乗り物が好きなので、新幹線との相性は比較的いい方です。
特におすすめなのは、
座席のテーブルでも遊べるくらいのサイズ。
あまり大きなおもちゃを持っていくと荷物になりますし、車内でも扱いづらくなります。
我が家の場合は、
「好きなものを少量持っていく」
くらいがちょうどよかったです。
④着替え|何が起きてもいいように1セット
子どもとの長距離移動では定番ですが、着替えも必ず持っていきます。
- 食べこぼし
- 飲み物をこぼす
- 汗
- トイレトラブル
など、何が起きるかわかりません。
我が家では、
着替え1セットをすぐ取り出せる場所に入れておく
ようにしています。
スーツケースの奥ではなく、車内で必要になったときにすぐ出せる場所に入れておくと安心です。
⑤お気に入りのタオルケット|安心できる「いつものもの」
息子にとって、タオルケットは精神的に安心できる大切な存在です。
赤ちゃんの頃から使っているもので、
- 眠いとき
- 不安なとき
- 落ち着きたいとき
に握りしめたり、顔を埋めて香りを嗅いだりします。
普段と違う場所に行くときは、子どもにとっても刺激がたくさんあります。
そんなとき、
「これがあれば安心できる」
というものがあるだけでも違います。
旅行だからといって、無理に「いつもと違う環境に慣れさせる」必要はないと思っています。
持っていける安心材料は、持っていく。
我が家ではこれも大切にしています。
⑥ナイト用オムツ|「念のため」が安心につながる
息子はまだ排泄が自立していません。
旅行中はトラブルを避けるため、ナイト用オムツを使っています。
長時間の移動では、
- トイレに行くタイミングを逃す
- 癇癪中でトイレに行けない
- 普段と違う環境で排泄リズムが崩れる
ということもあります。
そのため、我が家では、
「絶対にトイレに行ける」と考えず、もしものために備える
ようにしています。
これだけでも親の安心感が違います。
⑦ベビーカー|4歳でも我が家には必須
息子は4歳ですが、ベビーカーも必ず持っていきます。
▶我が家が実際に旅行で使っているベビーカーはこちら
「もう4歳だし、ベビーカーはいらないのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
でも我が家では、
ベビーカーは「移動の保険」
のような存在です。
息子は、
- 急に歩けなくなる
- 疲れてパニックになる
- 座り込みをする
ことがあります。
特に旅行や長距離移動は、普段より刺激も疲れも多い環境です。
突然、
「もう無理!」
となることもあります。
そんなとき、ベビーカーがあるだけで移動がかなり楽になります。
「4歳なのにベビーカー?」
ではなく、
「我が家には必要だから持っていく」
でいい。
私はそう思っています。
ちなみに、ベビーカーは「旅行中の保険」として考えています
新幹線に乗っている時間だけではなく、
- 駅構内
- 乗り換え
- 観光地
- ホテルまでの移動
などでも使うことがあります。
そのため、旅行全体の荷物として考えています。
⑧ヘルプマーク|「事情があるかもしれない」と知ってもらうために
我が家では、カバンにヘルプマークをつけています。
息子は見た目では障害が分かりません。
でも実際には、
- 言葉がない
- 指示が通りにくい
- 癇癪がある
- 奇声がある
など、公共の場で周囲に理解してもらうのが難しい場面があります。
ヘルプマークは、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている人が、
周囲にそのことを知らせ、援助を得やすくするためのマークです。
ただ、ヘルプマークがあるからといって、必ず特別な対応をしてもらえるわけではありません。
それでも、
「何か事情があるのかもしれない」
と少しでも思ってもらえたら。
そんな気持ちでつけています。
⑨自閉症のパズルピース柄リボンのキーホルダー
カバンには、ヘルプマークとは別に、
自閉症のパズルピース柄のリボンのキーホルダーもつけています。
パズルピースを使ったデザインは、
自閉症の啓発・理解を呼びかけるシンボルの一つとして使われています。
一方で、自閉症のシンボルについてはさまざまな考え方があるため、
ここでは「自閉症の公式マーク」という意味ではなく、
私が身につけているものとして紹介します。
私はこのキーホルダーを、
ヘルプマークとは別で持ち物につけています。
子どもが奇声を出したり、
落ち着かなくなったりすると、
「周りの人、どう思っているかな……」
と不安になることがあります。
そんなとき、
「何か事情があるのかもしれない」
と少しでも思ってもらえたらいいな。
そんな気持ちでつけています。

実際の新幹線移動はどうだった?
ここまで持ち物を紹介しましたが、
「じゃあ、実際に3時間どうだったの?」
と思いますよね。
ここからは、我が家のリアルな移動中の様子です。
👉発達障害の子どもと新幹線3時間、どう過ごす?時間の使い方はこちら
前半|青森〜仙台は思ったより大丈夫だった
新幹線に乗って最初の頃は、思っていたよりも大丈夫でした。
もともと新幹線やトミカ、プラレールなどの乗り物が好きな息子。
窓から流れていく景色を、楽しそうに見ていました。
この時間は比較的平和でした。
「これは意外といけるかも」
と思っていたのですが……。
後半|仙台〜東京で「もう飽きた」が始まる
後半になると、少しずつぐずり始めました。
原因はシンプル。
飽きたから。
- 動き回りたい
- 歩きたい
- もっといろいろ見たい
という気持ちが出てきます。
途中でトイレに行って気分転換もしてみました。
ところが、それが逆効果。
歩いたことで、
「もっと歩きたい!」
という状態になってしまいました。
席に戻るのを嫌がり、なだめると奇声で拒否。
最終的には、
お菓子+YouTube
で気をそらしながら、なんとか東京までたどり着きました。
これが我が家の「3時間ずっと平和だったわけではない」リアルです。
一番大変だった1歳半〜2歳の新幹線移動
実は、今よりも大変だったのが、息子が1歳半〜2歳くらいの頃です。
当時は、
- 飽きるのが早い
- 寝ぐずり
- 癇癪
- イヤイヤ期
が重なって、大爆発。
さらに、
- 土足で座席に上がる
- 走り回ろうとする
- 向かいの席の人の足元に潜ろうとする
- 前の座席を蹴る
- 足で押す
などもありました。
もちろん止めます。
でも、止めれば止めるほど、さらに炎上。
そして気になるのが、周りの目。
「うるさいと思われているかな」
「迷惑だと思われているかな」
と、こちらもどんどん疲れていきます。
最後の1時間は、
デッキ部分で13kgの息子を抱っこ。
東京に着いた頃には、もうヘトヘトでした。
心底、
「普通の子どもだったらな」
と思ったこともあります。
仕事をしている方が全然楽……というか、
シンプルに辛い。
そう思ったくらいです。
でも、今振り返ると、この頃の大変さがあったからこそ、
「どうしたら次は少し楽になるかな?」
と考えて、持ち物や過ごし方を少しずつ工夫するようになりました。
そして今は、当時よりできることも増えています。
新幹線に乗るとき、我が家が大切にしていること
ここまで読んで、
「そんなに大変なのに、よく新幹線に乗るな」
と思う方もいるかもしれません。
私も、毎回余裕があるわけではありません。
でも、我が家には一つ決めていることがあります。
それは、
公共交通機関では、親も子も甘やかす。
ということ。
例えば、
- お菓子多め
- おもちゃ多め
- YouTube解禁
です。
普段は控えていることも、このときだけは特別ルール。
なぜなら、
パニックや癇癪をできるだけ減らすことが、子どものためだけではなく、親の心の余裕にもつながるからです。
私やパパがイライラすると、息子もさらに癇癪を起こすことがあります。
だからこそ、私たち自身も「甘やかす」。
そして、
親も子も無事に目的地に着けば、それで十分。
事故なく移動できたら、それだけで成功です。
我が家が移動をあきらめない理由
もう一つ、我が家には「できるうちに経験させておきたい」という思いがあります。
将来、
- 公共交通機関に乗れなくなったらどうしよう
- 移動そのものが難しくなったらどうしよう
という不安はあります。
だからこそ、
行けるなら、今のうちから少しずつ経験しておきたい。
そう考えています。
もちろん、
「絶対に新幹線に乗らなければいけない」
ということではありません。
子どもの状態や家庭の状況によって、できることは違います。
我が家も、毎回うまくいくわけではありません。
それでも、
「前は最後の1時間ずっと抱っこだったけど、今回は少し座れた」
そんな小さな変化を積み重ねています。
発達障害の子どもとの長距離移動は「完璧」を目指さなくていい
自閉症や発達障害のある子どもとの新幹線移動は、
「ちゃんと座っていられるかな」
「騒がないかな」
「周りに迷惑をかけないかな」
と、親の不安がたくさんあります。
👉「飛行機の場合はこちら」
私もそうでした。
でも何度か経験して感じるのは、
完璧に過ごせなくてもいい
ということ。
途中でぐずってもいい。
お菓子に頼ってもいい。
YouTubeに頼ってもいい。
ベビーカーを使ってもいい。
デッキに移動することになってもいい。
とにかく、
親子で無事に目的地に着けば、それで十分です。
「新幹線3時間なんて無理かも」
と思っているママも、まずはできる範囲で準備してみてください。
我が家も、最初からうまくできたわけではありません。
大変な経験を繰り返しながら、
「これがあれば少し楽」
というものが少しずつ増えてきました。
あなたの家庭にも、きっと「これならいけるかも」という方法が見つかると思います。
まとめ|準備多めで、親子ともに無事に着けばOK
自閉症の子どもとの新幹線3時間。
我が家が準備してよかったのは、
- タブレット
- おやつ
- 好きなおもちゃ
- 着替え
- お気に入りのタオルケット
- ナイト用オムツ
7.ベビーカー|4歳でも我が家には必須 - ヘルプマーク
- 自閉症のパズルピース柄リボンのキーホルダー
です。
ただ、何より大切なのは、
「3時間完璧に過ごすこと」ではありません。
崩れたら立て直す。
困ったら助けになるものを使う。
そして、
親子ともに無事に目的地へ着く。
それだけで十分です。
これから自閉症の子どもと新幹線に乗るママへ。
不安になるのは当然です。
私も何度乗っても、
「今回は大丈夫かな……」
と思います。
それでも、準備をして経験を重ねるうちに、少しずつ我が家なりの方法が見つかってきました。
最初から完璧じゃなくて大丈夫。
準備多めで、なんとか目的地まで行きましょう。
新幹線だけでなく、旅行全体の準備についてはこちらの記事にまとめています。
👉「発達障害の子どもと旅行するときの持ち物」


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